◆加賀の名工「陀羅尼勝国」七代 正真 新々刀 倉敷刀剣鑑定書付属 研ぎ立て無傷の傑作刀

【種 別】 刀 登録 京都府 45787号 昭和60年12月3日交付。
【刃 長】 70.0cm 【反 り】 2.1cm
【目釘穴】 2個
【元 幅】 30.1mm 【元 重】 7.7mm
【先 幅】 21.1mm 【先 重】 5.6mm
【銘 文】 (表) 加州住陀羅尼橘勝國 (裏) 文久二年八月日。
【ハバキ】 加州赤銅化粧ハバキ。
【白 鞘】 約 全長： 98.0cm、 柄長約： 24.5cm

重さ：拵え鞘を払って約873グラム。
刀身のみの重量約754グラムです。
私の分かる範囲で誠意を持ってお答えさせて頂きます。

【体 配】 切っ先延び、鎬造り、庵棟、身幅重ね共に尋常。
【地 肌】 板目肌が良く練れ、細かな地景現れ地肌明るく冴える。
【刃 紋】 のたれ乱れ、小沸出来に、足、葉入り、金筋走り砂流し掛る。
【鋩 子】 掃き掛け。
【中 茎】 うぶ。(約19.5センチ)(目釘穴位置 刃区より約5.5と18.5センチ) 軽いヒケは除き、ほぼ無傷、無欠点の優刀です。体配、地鉄、刃文、茎の健全性などどこを取っても素晴らしさ出来で、新々刀は言え、１６９年を経過し、これほどの健全な刀は珍しい逸品です。
多くのコレクションの中でも自慢の品でしたが、あまりにも多くなり過ぎたコレクションのうち良い物から出品しています。
やや古研ぎでしたので、研ぎ上げての出品になります。
又鯉口が破損していましたので、朴ノ木で修復しています。

刀身の真偽については、購入時は保証できるものではないと無鑑定の時間が許せば日刀保の保存刀剣、特別保存刀剣への審査へ出したい逸品です。
登録証は確認済みです。
裏年期から約169年前の陀羅尼橘勝国の反りの深い太刀になります。
加賀前田百万石の財力豊かな前田家の庇護の元、陀羅尼系の勝国や家忠、
また志津兼氏の末である兼若一門は、城下で大いに繁栄しています。
勝国一門は姓を松戸と称し、前田公に仕えて、初代が伊予大掾を受領し、藤原の姓を橘氏と改めて、
同時に初銘の家重を勝国とし、陀羅尼勝国と銘し、一門は明治初頭の八代まで繁栄し加賀を代表する刀鍛冶として大変有名です。
本作は、陀羅尼勝国七代の作品で、年紀が入った代表作となる優品の一口となります。
文久二年八月日の年紀が入り、資料性が高く大変貴重です。
加州住勝国作、加州住勝国、加州住橘勝国、加州住橘陀羅尼勝国、勝国作、などと銘を切ります。
是非お手持ちの一振りに加えて下さい。


!オークションではヤフオクシステム改定により、
商品代金の