国産漆とは…漆の国内需要の９７％を中国産に頼り、残り３％の国産もほぼ国宝や重要文化財の修復に使われる現実。。。伝統工芸と言われる漆器もその殆どが中国産漆で、国産漆は現在使いたくても手に入らないという状況。ウルシオールの比率が高いその極めて希少な国産漆を求めるには過去に遡るしかないのです。輪島塗とは…「輪島地の粉」と「布着せ」により丈夫さと剥げにくさといった堅牢さと漆独自の色彩光沢を発揮した美しい漆器。それが輪島塗です。製品の出来上がりまでに124の工程をふむといわれ、実用漆器として昔からその堅牢さと美術品としての美しさを併せ持つ唯一無二の漆器です。特に入り子は素材は木であり一つひとつ性質が違い狂いが生じるため、下地など色んな工程を施して、狂いを取りながらやっていくとのこと。職人は4つのお椀を並べて、高さを測り、違っていたらやり直し、無理難題に挑み、漸く完成した究極の逸品です。175年程経った今でも黒漆の輝きは幾分とも衰えを見せていません。その漆黒は使うことでさらに輝きが増すと言われます。状態は、写真5.6.8.9の様に椀の中が深緑に焼けがあります。また、経年により多少歪みが生じているものも中にあります。多少物によっては状態にばらつきがあることご理解ください。複数ご用意しておりますので、状態の良い物（焼けや擦り傷、歪み等が少ない物）から順にご提供させていただきます。また、家印があるものも複数ありますが、今回は家印がないもののみ出品します。この機会に是非本物を味わってみてください。他の品物とのセットや複数のご購入の際は価格のご相談も承ります。一番下の器で内径12.4㎝×高さ6.8㎝となります。入れ子全体では高さが9.0㎝となります。