画像参照。46年前に発売されたコイル切手です。普通弥勒緑コート紙と同時期に発売されましたが、コイル切手は、発売局が限られ、且つ郵趣家しか買わない極限られたものです。郵趣家カバーでたまに散見されておりますが未使用は初めてです。今までにこれはというものがありましたが、今回の発見はセル・スクリーンも鮮明です。光沢は弱いですが、グロス系輝きが散見出来ます。セル数：6.5 スクリーン線数230 方向45°。手持ちの切手をご覧下さい。このコイル切手もシカコイル切手、菊コイル切手のように各郵政に配給されたものと思われますので先ずは極少数しかないかと思われます。是非コレクションにお加え下さい。
コート紙の分類 (呼称について)
切手用語で権威付けの様な表現をしても理解できなければ何の意味もない事です。もっともわかりやすい表現を以て誰でも解る呼称を考えます。
コート紙の分類及び呼称について過去色々な考え方があり、明確な表現が出来ていなかった。コート紙の基本はセル・スクリーンが鮮明か否かであり、以下、私案としてコート紙の呼称を提案する。コート紙の分類は大きく4つに大別できる。
１．鮮光(せんこう)コート紙 ２．マットコート紙 ３．光(こう)沢(たく)コート紙 ４．普通コート紙
１．鮮光コート紙(鮮光紙)：光沢が強く、セル・スクリーンが鮮明な個体をいう。
＊秋田犬・円覚寺コイル・サクラ・菊・菊コイル・ 弥勒菩薩 茶・緑等々
更に3Typeに分ける・TypeⅠ：セル・スクリーンが細かい 深度深い・TypeⅡ：セル・スクリーンが粗い 深度浅い・TypeⅢ：画像と背景のどちらかのセル・スクリーンが不鮮明。
秋田犬によく見られるが、秋田犬のセルが鮮明で周りの背景が不鮮明な画像(個体)がある。これをTypeⅢとしたがどのように説明して良いか解らない。同じ用紙にインキを乗せるがどのような化学変化が起きているのか？又は、背景と画像の版が違うのか？如何に現象が現れるのか説明が出来ない。 ご教示を願う。
２．マットコート紙（マット紙）：光沢が弱く、セル・スクリーンが鮮明な個体をいう。
＊金色堂・鹿コイル・タンチョウヅルコイル・マツコイル 弥勒菩薩 緑等々 更に3Typeに分ける・TypeⅠ：セル・スクリーンが細かい 深度深い・TypeⅡ：セル・スクリーンが粗い 深度浅い・TypeⅢ：画像と背景のどちらかのセル・スクリーンが不鮮明。

３．光沢コート紙 （光沢紙）：強い光沢があるが、セル・スクリーンが不鮮明な個体をいう。
以前キャレンダー紙と記載したが、全ての用紙がスパーキャレンダー機を通しているので的確ではない。やはりコート剤の何かの成分が有るか無いかで違いが現れるか。(グロス系光沢剤の配分量によるものと考える）或いは、圧力をかけると平滑度が上がるのかと思う。(光沢は強くなるが画像が不鮮に成る)でなければ全て鮮光紙になってしまう。
＊ホトトギス・サクラ 10 円・ オオムラサキ・菊コイル・ マツコイル等々
＊光沢インキを確認。
４．普通コート紙（普通紙）：光沢がなく、セル・スクリーンが不鮮明な個体をいう。 今まで見てきたコート紙切手を以上の分類に纏めました。皆さんのご意見をお聞かせ頂ければ幸いです。
以上 （2022年 8月 27日 23時 55分 追加）質問４の追加回答：記念紙の分類を訂正いたします。
弥勒緑の記念紙は、「鮮光紙TypeⅡ」に訂正します。画像10の記念紙福島使用例をよく見ると出品の弥勒コイルよりセル・スクリーンが粗くなっております。これは印刷枚数が数千・数万枚になりにつれ版が摩耗或いはインキが詰まりセル・スクリーン線がかすれてきた為の現象と思われます。初期印刷のコート紙への印刷ならばスクリーン線がくっきり出るはずです。これは秋田犬にも確認出来る現象ですので、記念紙のTypeを変更します。キクコイルコート紙・鹿コイルを参照して下さい。次回に出品します。